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スプラウト(発芽食品)の栄養学

スプラウト(発芽食品)の栄養学

関口 絢子
  • 関口 絢子
  •  2017.09.06
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発芽食品は身近な栄養機能食品

発芽食品と言えば、もやしを始めスプラウト、貝割れ、発芽玄米など種類も豊富にあります。

発芽は主に植物の種子が活動を開始し芽を出す過程を意味していますが、この外界への出陣に当たり様々な生理的変化が起こり、それに備えた栄養素など必要な物質がその過程で生まれ利用されているものと考えられます。そのまま成長したら全く別の個体となって栄養素の含有量も変わってしまいます。発芽食品が注目される一番の理由は、この一瞬の過程にだけ多量に生産される栄養素の有効性と、丸ごと摂れるホールフードとして栄養バランスに優れていることなのです。

発芽食品の歴史は古く、5000年前の古代中国ではマメ科の発芽食品であるモヤシが栽培されていたと言われています。そのほか、18世紀後半に南太平洋などをエンデバーで航海したキャプテン・クックは、船上で大麦のスプラウトをつくり、船乗りたちの栄養補助源にしたようです。また19世紀英国ビクトリア朝時代にメアリー・ジューリーという料理研究家によって、マスタードやクレスのスプラウトを使った料理本が残されていたり、日本の平安貴族たちの食膳に貝割れ大根がのぼっていたとも伝えられ、古くから世界各地で食べられていた事が分かっています。人類は栄養学など皆無であった時代から、既に発芽食品の有効性を見いだし、健康に役立てようとしてきたわけですが、具体的にどのような有効性があるでしょうか。

ここでは発芽大豆を例に、普通の大豆との違いを比べてみました。

GABAは3.5倍、アミノ酸は各種増加し、特にグルタミン酸は飛躍的に増えています。また女性ホルモンのエストロゲンと構造が似ている事で注目される大豆イソフラボンも多く含まれています。

栄養素の量ばかりではなく、消化吸収がよく体内で効率よく使われる事から、筋肉の修復、ダイエットやアンチエイジングなど美容と健康に、さらにうまみ成分のグルタミン酸が今までの大豆にはなかったおいしさを付加する事に成功しています。

固い種子の殻を破って、新たな命が息吹くエネルギーに満ちたパワーフードとして、発芽食品を積極的に取り入れるべきではないでしょうか。

発芽食品を取り入れた食事

忙しい現代人にとって、食生活は大きな課題の一つです。外食やコンビニですませる事も多く、カロリー過多や栄養不足と言ったアンバランスな食事に陥り勝ちですね。食物繊維や鉄分、カルシウムの不足に対し、高脂肪、高塩分になりやすい傾向にあります。微量栄養素と言われるビタミン、ミネラルの量も十分とは言えないでしょう。このような食生活に長年身を置いていると動脈硬化や高血圧、メタボなど生活習慣病の発症に深い関連がある事は周知の通りです。

発芽食品を取り入れた食事

そこで、注目したいのが発芽食品を取り入れた食事です。発芽食品はホールフードとして、単品でも生命活動に必要な様々な栄養素を含み、効率よく栄養バランスを整えてくれる優れた食品なのです。しかも現代病として急増化しているガン、循環器系の病気を予防する栄養素が含まれるスプラウト類は自然が作り出したサプリメントです。無理なく毎日続けることが最も大切なので、ライフスタイルに取り入れやすい発芽食の具体例を上げてみましょう。

発芽食品の効果的な食べ方

毎日の主食に〜

主食は食事の柱となりエネルギー源として生命活動の核となります。より栄養に優れた主食を摂る事で確実に日々の栄養状態は改善できます。そこでお米に発芽食品を加えて健康的なご飯を炊くことを推奨します。例えば発芽玄米100%のご飯の場合、食物繊維や炭水化物をエネルギーに代えるビタミン類が同時に摂取でき、エネルギー産生向上によるパワーアップ、便秘改善、低GI食品としてダイエット効果も期待できるでしょう。

料理に追加して〜

最近スーパーで売り場を確立させたスプラウト類。アルファルファやブロッコリースプラウトなど凝縮された栄養素の宝庫として注目されています。抗酸化作用や解毒作用、ガン予防などその効果は様々ですが、食す手間がかからないのも魅力の一つです。豆腐にスプラウトをたっぷり乗せて頂く、魚や肉料理にたっぷり付け合わせる、そのままサラダとしてなど、普段のメニューにそのまま取り入れる事ができる便利な食品なのです。

単品で摂るより、たんぱく質や他の野菜と一緒に摂る事で、栄養の相乗効果も期待できます。

忙しい現代人には、冷蔵庫に欠かさない食品として常備すると、健康維持に役立つでしょう。

簡単レシピのストック〜

発芽食品のいいところは、下処理がほとんどいらない事です。皮をむいたりあく抜きをしたりする必要も無く、調理に手間がかからないのが特長です。もやしはさっと炒めたり茹でるだけでよし!!もやしには微量栄養素であるミネラル、成長のビタミンと言われるB群、食物繊維など、不足しがちな栄養素が豊富に含まれます。大豆もやしはたんぱく質も豊富に含まれます。しかも安価で家計の味方とあれば、食べない理由はないですね。

お好みのドレッシングや食べ方のストックを増やし、おいしく毎日の食卓に取り入れてほしい食材です。

保存食への加工〜

多めに作って数日冷蔵保存できるような取り入れ方も継続性を高める工夫です。

発芽大豆を使った煮豆やポークビーンズなどは、1週間程度は保存できるので、副菜を1品追加できるアイテムとしてオススメです。またもやしを和え物やナムルなどにしておけば、毎回作る手間もなく、付け合わせや展開料理の材料にも活用できます。例えば、スープやサラダの具材にナムルを加えたり、冷や奴に乗せたりと、手軽なアレンジができますね。

食事は日々の積み重ねで、急に体調に変化が起きる物ではありませんが、だからこそ日々の食生活に気を配る必要があるのです。アンチエイジングの研究によると、40歳前後に全てのホルモン値の減少が始まると言われています。これはもっと早く落ち始める人もあれば、先延ばしさらに低下速度を緩やかにさせる事も可能です。生活習慣により個人差が生じる為、自己管理の重要性を認識させられるところです。

難しいルールを作っても、実践できなければ意味がありません。健康増進の4本柱「食、運動、睡眠、ストレス対策」のうち、食生活の改善に是非発芽食品を取り入れてみてはどうでしょうか。栄養の凝縮された大変魅力ある食品として、今後増々注目されると期待しています!

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