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インナービューティと女性ホルモン VOL2

インナービューティと女性ホルモン VOL2

関口 絢子
  • 関口 絢子
  •  2017.11.13
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女性ホルモンの正体とは

人間は男女とも、男性ホルモンも女性ホルモンも持っており、その分泌量の違いで体の作りや特徴が変わっています。女性ホルモンが多いとそれだけ女性的な特徴が強くなるとも言えるでしょう。
ではここで、女性ホルモンの主な種類と働きについてお話したいと思います。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンという2種類が存在します。この2種類のホルモンのバランスにより、女性の体はリズムを刻み、一か月の半分ごとに体に変化を起こすのです。
エストロゲンが優位な前半2週間を卵胞期、プロゲステロンが優位な後半2週間を黄体期といい,その境目に排卵が起こります。このホルモンの変化で、女性はずいぶん大きな影響を受けているのをご存じでしょうか。
普段と全く同じ生活をしていても、体はスイッチが入れ替わるように変化しているんです。

まず体温の変化です。卵胞期は低温期と言われ、平熱が36度前半辺りであるのに比べ、黄体期に入ると36度後半の高温期に入ります。
卵胞期は活動的で肌の調子も良く、意欲的に物事が取り組めるのに比べ、黄体期に入ると体が重くなり、疲れやすかったり肌の調子が悪くなるなど微妙な変化を自覚される方は多々いらっしゃいます。さらに体調だけでなく、精神的な変化もともない、生理前のイライラや落ち込み、またやけに甘いものが食べたくなったり過食になるなど、同じ生活の中でも様々な変化や不調を感じることがあるのではないでしょうか。

しかも、この変化や不調は著しく現れる時と、さほど気にならない程度で済む時とあって、自分の体でありながら何が起きているのか分からず悩んでいる女性も多いようです。
これらはすべて2種の女性ホルモンのバランスによる影響です。
ホルモンの分泌は大変デリケートで、ストレスや食生活の乱れ、不規則な生活により影響を受けやすく、わずかな乱れからも、体調や精神的な影響が現れるのです。
この厄介な女性特有のリズムをしっかり理解し、正しい対処をするかどうかで、生活のクオリティに随分差が出ると思いませんか?

この厄介な女性特有のリズムをしっかり理解し、正しい対処をするかどうかで、生活のクオリティに随分差が出ると思いませんか?

ひどい体調不良に悩まされた経験

ここで私の体験した、ホルモンバランスの乱れにまつわる辛いエピソードをお話したいと思います。

30代半ば頃の事ですが、当時幼稚園に通う子供の世話と主婦業をこなしながら、一般的な仕事を持つ母親としての生活を送っておりました。
そのころは仕事の理解や協力体制も無く、全て自分で抱え込んでいたり、同じ幼稚園の専業主婦の方には違和感を持たれてみたり、知らず知らずに蓄積されたストレスは思っていた以上だったのかもしれません。

最初は単に落ち込みでやる気がうせ、仕事が手に付かなくなったのですが、それはその一時では済まされず、いつものペースが取り戻せなくなっていきました。
それでも自分の尻をたたき、平然と日々をこなそうとしていたのですが。
もうすぐ生理かなと思う時期に、より落ち込みは激しく、体が重くてだるい・・・
それでいて無性に食欲が出ては過食し、下剤を飲むということを繰り返すようになったのです。
そんな生活が辛くて辛くて、自分でもどうしたらいいのか分からなくなっていました。
最もひどい時は、子供を送り出した後は、もう一歩も外出する気が起こらず、ずっとソファーでごろごろと横になっていました。丸4日間の引きこもりです。

さすがにホルモンバランスの崩れであることを自覚し、それもストレスが大きな原因であることを確信し、何とかせねばとインターネットで調べたり、知人に相談するなどしてみました。そこである医療機関を紹介していただいたのです。
「働く女性のための女性外来」という、現代人が抱えるストレスや問題によって引き起こされる、女性の健康をサポートする外来ということでした。
わらにもすがる思いで連絡すれば、3ヶ月先まで予約でいっぱいとのこと。
現代女性はずいぶん病んでいるのだな~と、自分はさておき感じたものです。
待っている間、何か自分自身でケアできないかと考えました。

そこでふと思い出したのは、以前旅行で訪れた猿ヶ京温泉の豆腐懐石の宿。
おいしい豆乳から作られる豆腐や湯葉、がんも、おから料理など、ヘルシーな料理で心込めてもてなしてくださった宿でした。そこの女将さんは食と健康に大変関心が高く、年齢の割りにとても若々しく、精力的に文筆活動などもされている方でした。
私はその宿の食に痛く感動し、魅力的な女将さんの若さの秘訣が大豆であると確信し、その後も何度か訪れているお気に入りの場所なのです。
素敵な温泉や自然の空気に浄化させられたのはもちろんですが、体の中にとてもいい食べ物が入っていくことで、細胞の1つ1つが生き生きとしてくる実感があったのです。
体は食べ物から作られているんだと心底思いましたね!

それからは、わが身を実験台に食材の栄養や食べ方の研究を重ね、崩れたホルモンバランスを正常化させる、食事による体改革に全精力を注いで取り組みました。
朝は水分を多く摂り、新鮮なフルーツや野菜を中心に、昼夜は玄米に必ず手作りのすりごま塩を添えて。大豆製品や海藻、適度な肉や魚を取り入れた健康的なお惣菜を数品加え、バランスのいい食事を心がけました。

初めて3日もすれば、体の悪い物が出始めたのか、むくみも引き、まるで時計の電池を入れ替えたかのように規則正しいリズムを刻み始めた感じがしました。体は日に日に元気と活力を取り戻し、何よりも心がすっきりと晴れてきたのです。
2週間も続けると、体調はすっかり良くなり、引きこもっていた日々がうそのようになりました。そして丸々1月空きましたが、生理も普通に来て、正常なリズムを取り戻したと実感できたのです。

女性にとってホルモンバランスとは、心と体が正常に保たれる上で大きな影響を及ぼし、女性の美と健康を左右する上で、最も重要なことといっても過言ではないと思います。

食事の重要さを見直そう

私の活動の柱でもある講演やセミナーでは、自分自身の健康や美容に大変関心の高い女性が多く参加してくださいます。今や若さや美しさは、化粧品やファッションだけではなく、体の内側からのケアが大切であるという概念がポピュラーになってきたのかもしれません。
まさに、食からはじめるアンチエイジングの時代なのですね。

ではここで、食べ物がどう体に作用しているのかをより理解していただくために、少しだけ体の内側のお話をさせていただきます。
私達の体は約60兆個の細胞の集まりです。その数は想像しがたいものでしょうけど、細胞を最小単位に、1つ1つが決められた役割を果たそうと寿命の限り働き続けているわけです。その細胞の働きにはすべて栄養素が不可欠です。血液から受け取った栄養素を使って、エネルギーを生み出し活動し、また新しい細胞を作っては死んでいく・・・。その繰り返しを休みなく続けている細胞の集まりが私たち人間です。十分な栄養素と材料を受け取った健康で丈夫な細胞は、最大限の機能を発揮できます。その一方、十分な栄養素も材料もなく、弱くて壊れやすい細胞の働きは言うまでもなく、細菌やウイルスによって感染したり、傷付いた細胞はガン化する恐れも出てきます。

健康な細胞が集まってできた内臓であれば、性能のいい機械と同じで体の機能もアップします。
健康な血液、皮膚、髪の毛が作られ、また再生能力や修復力にも差が出てくるのは当然ですね。

また私たちの体には、恒常性(こうじょうせい)といって、常に一定の状態を保つよう、ホルモンや自律神経が調節しながら健康を維持しています。これらの働きは規則正しい生活のリズムに加え、食べ物からまかなう栄養素によって成り立っています。何をどれだけ食べているかということが、体の内部を大きく左右させるのは想像しやすいことですね。

カロリーベースでは図れない!!若返る食と老いる食

今の時代、あらゆる食べ物がすぐ手に入り、好きな物が好きなだけ食べられる時代です。
飽食だからこそ、その中から自分にとって大切なものを選ぶ知恵が必要となってしまったのかも知れません。
ではここで、1食600Kcalの食事を例に、若返る食と老いる食についてお話します。

まずはその内容を比較してみましょう。
玄米ごはんに納豆、豚汁、ひじきの煮物という組み合わせで食事を摂った場合。一食中にエネルギー源となる玄米、体の材料となる豚肉や納豆などのたんぱく質、体の調子を整えるビタミンやミネラルが豊富な野菜や海藻、そして不要な物を排出させる食物繊維がバランスよく摂れる内容です。バランスのいい食事という言い方をよく使いますが、体の機能を十分に発揮させ、健康を維持するために必要な栄養素が、必要量含まれる食事のことをいいます。

玄米ごはんに納豆、豚汁、ひじきの煮物という組み合わせで食事を摂った場合。一食中にエネルギー源となる玄米、体の材料となる豚肉や納豆などのたんぱく質、体の調子を整えるビタミンやミネラルが豊富な野菜や海藻、そして不要な物を排出させる食物繊維がバランスよく摂れる内容です。

このような食事の摂り方は、体に負担が少なく、食べた物が効率よく使われ、余剰カロリーを残さず、速やかに不要な物を排出する食事です。体の生理機能を高める若返りの食と言えるでしょう。
では反対に老いる食のパターンについて。

コンビニでメロンパンと炭酸飲料で済ませた場合はどうでしょうか。
その内訳は、小麦粉に植物性油脂、砂糖が中心です。小麦粉や砂糖の糖質、そして植物性油脂をエネルギーに変える時には、ビタミンB群が必要です。しかしこの内容では、そういう栄養素はほとんど含まれていないので、体内に存在していたビタミンB群を充てて分解します。もともとビタミンB群は体内に蓄積できないので、十分にエネルギーとして燃え切れなかった分は脂肪として吸収されます。カロリーは十分摂っていても、エネルギーが回らないので疲れやすく、燃えにくく太りやすい食事といえるでしょう。体の材料となるたんぱく質も不十分なので、免疫力が落ちたり、必要分を補うために筋肉が分解されてしまいます。

コンビニでメロンパンと炭酸飲料で済ませた場合はどうでしょうか。

しかも食品添加物が多く、肝臓の中で複雑な分解を経て解毒するため内臓に負担がかかります。食物繊維がないので、便秘になりやすくなります。その結果、体内毒素が発生し、血液を汚し、肌荒れや体調不良に繋がる訳です。
また一般的に、ショートニングを使う菓子パンは、トランス脂肪酸という動脈硬化の原因となる成分が含まれ、食べすぎには注意が必要です。炭酸飲料などは精製された糖分が大量に使われ、血糖値を急激に上昇させるので血中脂肪も高くなります。
更にアンチエイジングの敵として懸念される糖化も進みます。

このように同じカロリーでも、体内では全く違うことが起こっています。一食だけで体が過敏に反応することはありませんが、積み重なっていくとその差が歴然とするのは当然ですね。
食べ方にはコツがあります。かといってあまり厳しい食事制限やストイックな食事をオススメするつもりはもうとうありません。私自身も苦手ですし!!

食事本来の楽しみを失うことなく気持ちを満たしながら、普段何気なく気遣う継続性こそが大きな力です。そのポイントをしっかりお伝えしながら、自らの体調を食でマネージメントできる力を養ってほしいと思います。

次回は女性ホルモンの敵、ストレスと向き合う食のお話を致します。お楽しみに!!

 

 

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